思い

「僕が作詞、光一が作曲してこれからも曲を作っていきたい。僕もその形が好きなので。」
『39』発売直後のインタビューで剛さんがこんな風に語っているのを見て、何だか切なくなった。


『futari』のとき、「今回は自分が作曲する」という強い意志を剛さんから感じたという光一さん。
剛さんは、これからも続く二人の恋愛の曲のつもりで作り上げたのに、別れの曲と捉えて詞を書いてしまった光一さん。


ファンは剛さん作詞・光一さん作曲のものが好みのようで。
でも、それは当然のこと。
KinKiの楽曲に慣れ親しんだ人は、光一さんの書く曲の方が受け入れやすいはず。
キャッチーなメロディーライン。哀愁漂うマイナー路線。
更に、現実離れはしているけれど、感情の流れを豊かに、違和感なく言葉で表す剛さんの詞。
(この現実離れした感じも、乙女心をくすぐる要因。)

冒頭のこの剛さんの言葉を、きっと光一さんはさらっと聞いていたんだろうなぁ、と思う。
何だか切ない。
でも、このさらっとした関係だからこそ、KinKi Kidsがうまくいってるんだろうなぁ、とも思うし。
さらっと出来なきゃ、剛さんの相方は出来ないかも・・・。



剛さんは、もしかしたら自分の作曲でKinKiの曲をたくさん作りたいとも考えているかもしれない。
それでも、ファンの動き、光一さんの動きを見ると、自分が作詞をする方がいいのだろう、と考えた。
あの発言の裏には悔しさも含まれているんじゃないかな、と思ったりもする。

オーラの泉』で光一さんが「反面教師の部分もあった」と語っていたけれど、
同じ年の男同士、ライバル心があったり、反面教師にする部分だってきっとあるだろう。
それでも足りない部分を補って、やって来たんだよねぇ。
「剛さんには寛大になれる」それは、光一さんを見ていれば分かる。

だから、もしかしたら、こんな悔しさなんて取るに足らない事になっているのかもしれない。
二人の絆って、周りからは本当に分からないモノなのかもなぁ。